040葬儀後の法要・法事:カテゴリー
スポンサードリンク香典の包み方・渡し方とは
香典の渡し方にもマナーがあります。
失礼にならないように覚えておきましょう。
☆香典は袱紗に包んで
香典は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。
日本では、贈答品などを直接手で持って渡すことは失礼なこととされ、お盆などを使うのが正式です。。
香典をポケットからむきだしで無造作に出して渡す人もいますが、これは良くありません。
香典袋もお盆にのせて袱紗に包めば一番正式ですが、市販の不祝儀用の簡易袱紗でも十分です。
色は黒や紫が無難ですが、藍色、鶯色、黄褐色などシックな色合いも不祝儀用として使用できます。
不祝儀の場合、袱紗ごと渡してはいけません。袱紗を返されることになるので「不幸が重なる」と気にする人がいるからです。
袱紗から出してお渡ししましょう。
受付直前まで袱紗に入れておき、その場で開いて香典だけ渡します。
☆参列できない場合の香典の渡し方
遠方の場合や、諸事情で通夜と葬儀 両方とも参列できない場合は、香典を郵送でも可です。
ただし現金だけを送るのではなく、お悔やみの言葉に加えて参列ができないことに対するお詫びの手紙も添えると完璧です。
☆受付でのマナー
受付で香典を出す際に「この度はご愁傷様です」とお悔やみの言葉を述べるのがマナーです。しかし、必ず口に出さなければいけないというわけではなく、ほとんどの人は実際には「黙礼」だけですませていることが多いようです。
☆記帳の注意点
芳名帳(会葬者名簿)に自分の住所と氏名を記入します。
芳名帳は実際に来た人を確認して整理するものなので、基本的には他の人の香典を預かっている場合でも預かった人の名前は書きません。
香典の整理については、香典帳などで別に整理するという理由からです。
しかし最近では、さまざまな書式の芳名帳が出ています。
香典整理を少しでも簡素化できるように、芳名帳と香典帳が一体になっているタイプの場合は、本人と預かった人の名前全員分を書く場合もあります。
この点は受付で確認の上、指示に従ってください。
☆受付が無い場合の香典の渡し方
通夜の時間に間に合わず、遅れて着いた場合には、受付業務が終了していることもあります。
そのほか、家族や親しい人だけでお別れをする「家族葬」などの場合、最初から受付を設けていない場合もあります。
このような場合には、直接遺族へ手渡しして大丈夫です。
祭壇に置くようなケースもありますが、現金なので注意が必要です。
☆香典を辞退された場合
中には「お香典は辞退します」という家があります。
その場合は、お香典は持参せず受付では記帳するだけになります。
しかし自分の気持ちとして、どうしても香典を出したい場合は、遺族に「お香典ご辞退の旨は承知していますが」と前置きしたうえで、直接ご相談の上、お渡しすることも可能かと思います。
法事・法要の進め方
実際に法事を執り行うについての流れをお話しましょう。
自宅で行う場合や、他の会場で行う場合など、色々なケースがあります。
基本的には法事では主催者自らが遺族や親戚に着席の案内をし、準備が整ったら僧侶に声をかけてスタートとなります。
法事は葬儀と違って、司会者などのスタッフがいないのが普通です。
基本的にはi以下のような流れで進行します。
☆一同着席 → 僧侶の読経 → 遺族・親戚の焼香 → 参列者の焼香 → 僧侶の法話 → お墓参りや卒塔婆供養 → 会食
【法事の服装についての注意】
遺族、親戚は三回忌までは喪服を着用することが一般的です。
七回忌以降は喪服ではなく平服でOKです。
アクセサリーを付ける場合はシンプルなデザインにし、あまりに華美な服装や派手なメイクは避けた方が無難でしょう。
【墓前法要の準備】
最近は、墓前での法要が増えています。お墓参りと法要を同時に行うことができ、移動の手間が省けるという利点があります。
墓前法要をする際には、事前にお墓のお掃除をしておきましょう。
墓前では立ったままのお参りとなりますので、高齢者など足腰の弱い方がいる場合は折りたたみ椅子を準備する などの気配りが必要ですね。
移動の手間はありませんが、屋外なので天候に左右されやすいという面もあります。
特に雨の日は厳しいですね。 大型パラソルや椅子などを準備している墓地・霊園もありますが、風雨の中での法要は高齢者には身体的に負担が大きいかと思います。
【自宅での法事の準備】
自宅で法事をする場合は、寺院の本堂や専門式場と違ってスペースが限られているため、廻し焼香となるのがほとんどです。
仏壇を整え、焼香ができるように準備をしましょう。
開式前には灯明をつけて、火を付けた炭を香炉に入れておきます。
ちなみに「廻し焼香」とは、前の人からまわってきた香炉で、着席したまま焼香をする形式のことです。廻し焼香の香炉はお盆に乗せてセットしておきます。
これは抹香がこぼれるのを防ぐだけでなく、熱くなった香炉に直接手が触れないよう危険防止のためでもあります。
【会食場所で法事の準備】
会食場所では、始まる前と終わりには施主から挨拶をします。
僧侶がいる場合には上座へとご案内します。
遺族は下座に着席します。
参考までに施主挨拶の例をあげておきましょう。
始→「みなさま本日はご多用中のところ、○○の△△法要にお集まりいただき、誠にありがとうございます。(~故人のエピソード等を挿入~)。ささやかですが、お食事を用意しております。どうぞ故人の思い出話などを交えて、ごゆっくりお召し上がりください。」
終→「本日はお忙しい中、長時間にわたりお付き合いをいただきありがとうございました。おかげをもちましてで○○の△△法要を無事に終えることができました。(~感謝の言葉等を挿入~)。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
みなさまのお席に、お引き物をご用意いたしました。お帰りの際にはお忘れになりませぬよう、お持ち帰りくださいませ。」
法事・法要の案内と準備
法事、法要を行うにあたっての段取りなどを考えてみましょう。
まず日程や場所を決めなくてはなりませんが、故人の命日にできないようであれば、命日より早い日を選ぶことが原則となっています。
次に場所としては自宅や菩提寺、霊園などで行なうが一般的です。
自宅や菩提寺、斎場、霊園などで法要を行う場合は仕出しの手配も必要ですね。
最近では、法要プランなどが充実しているホテルやレストラン、料亭などを利用するケースも増えてきました。この場合、菩提寺で法要後に移動してホテルで食事をするという流れになります。
もちろん、法要後の食事場所としてこれらの施設を利用するのは問題ありませんが、ホテルやレストラン、料亭などの場合、お経や焼香が不可、お参りは献花のみOKという施設も多いので、注意が必要です。
自宅で行う場合は仏壇や仏具を掃除し、線香、お花、ローソク、抹香などをきちんと準備しておきましょう。
浄土真宗以外は「卒塔婆供養」を行うこともありますから、事前に菩提寺に確認しておきましょう。
ちなみに卒塔婆(そとば)というのは、語源はお釈迦様の遺骨である仏舎利を祀るために建てられた「ストゥーパ」に由来しています。
五輪塔と同様「地・水・火・風・空」が表現された木片で、法要の際に墓の脇に立てるものです。
斎場で法要を行う場合は位牌を持参します。
☆法要の案内状
案内状はできれば1ヶ月前、少なくとも2~3週間前には先方に到着するように余裕を持って送りたいものです。
平服でかまわない場合はその旨も加えておきます。
その際に返信用はがきの同封も忘れずに準備しましょう。
☆年忌法要案内状の文例
拝啓 ○○候、 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
(故人にゆかりのエピソードを添える場合はこのあたりに文章を挿入)
来る○月○日は、亡き○○○○(俗名)、○○(戒名・法名)の○回忌にあたりますので、次のとおり法要を営みたく存じます。
ご多忙中誠に恐縮に存じますが、お集まりいただきたくご案内申し上げます。
敬具
記
日時 平成○年○月○日 午前○時より
法要 ○○○○(場所・住所)
お斎 ○○○○(場所・住所)
お手数ではございますが、同封の葉書にて、○月○日までにご返信にてご都合をお知らせください。
このような文例で用意すると良いでしょう。
☆引き物について、
法要の際にお渡しするのは、タオルや石鹸などの実用品や煎茶、海苔、乾物などが一般的ですが、最近では予算内でこだわりの品を贈りたいと考える人が増えています。
煎茶だけでなく、産地や風味を吟味した紅茶やコーヒーも良いですね。
そのほかにも、スイーツなら羊羹や最中、洋菓子ならブランデーケーキやカステラなどが人気です。
最近では厳選素材を使用した少量でも上質のスイーツが喜ばれています。人気急上昇中の引き物としては、高級感があって保存期間が長く、しかもかさばらないチョコレートもあります。
こうしたギフトを通じて気持ちを表現しましょう。
年忌法要とは
亡くなったあと、忌明けまでの法要(初七日~四十九日)が終われば、一区切りというわけですが、その後も節目節目の法要があります。
亡くなった日を命日といい、一周忌以降、亡くなった月日のことを「祥月命日」(しょうつきめいにち)と言います。
この祥月命日に営む法要の内で、定められた年に行われる法要を年忌法要と言います。
代表的なものが「一周忌」「三十三回忌」などです。
「一周忌」とは亡くなった翌年の命日のことで、これは文字通り一年後の法要です。
翌年の次の命日は「二周忌」とは言わずに「三回忌」と言います。
三回忌以降は亡くなった年から-1とした数え方になっています。
三回忌以降は七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二七回忌、三十三回忌と続きます。場合によっては五十回忌や百回忌が行われることもあります。
地域によって二十三回忌と二十七回忌を合わせて「二十五回忌」を行うこともあります。
「弔い上げ」「門切り」と言って、一般的には三十三回忌もしくは五十回忌を最終の年忌法要とするケースが多いようです。
本来の意味としては、法事や法要は亡くなった人のための追善供養のみを指すのではなく、寺院が行う仏教行事全般のことを指しています。
広い意味ではお彼岸やお盆などの行事も法要のひとつなのです。
仏壇を購入した時や墓所が完成したときにも法要が営まれます。その際の法要は各宗派によって異なりますが「開眼供養」「入物法要」と言われます。
通常は親戚一同が集いやすい四十九日法要や納骨法要、一周忌法要などと一緒に行われるのが一般的になっています。
そのほかにもお釈迦様の誕生会「観仏会」(かんぶつえ)、宗派の開祖の誕生会「降誕会」(ごうたんえ)などのお祝い事や、除夜会、元旦会なども法要と考えられます。
このような仏教行事は、多くの場合誰でも参加することができます。
お葬式後の法要の知識
お葬式後の法要についてお話しましょう。
まず、お葬式後すぐの法要としては、初七日の法要があります。その後忌み明けとなる四十九日まで法要が続きます。
お葬式後、最初の法要として、亡くなった日から7日目の初七日の七日法要があります。また亡くなった日から6日目に初七日法要を繰り上げて行う初七日や、葬儀当日の収骨後に初七日の法要を営むこともあります。
現在では初七日法要については、葬儀当日、遺骨を祭壇に安置して営む還骨法要(かんこつほうよう)に合わせて、繰り上げて行われることが一般的です。
仏教では、没後7日ごとに法事を営み、亡くなった人を供養します。これを「中陰の七仏事」と言っています。
初七日の法要以降、七日ごとに、二七日(ふたなぬか)、三七日(みなのか)、四七日(よなのか)、五七日(いつなのか)、六七日(むなのか)を経て、忌明けとなる満中陰の七七日(しちしちひ)となる没後四十九日の法要をもって忌明けになります。(地域によっては没後三十五日を忌明けとする場合もあります)
仏教では、亡くなってから浄土へ行き、次の生れかわりが決まるまでの期間を49日と考え、この期間を中陰と呼んでいます。
余談になりますが、四十九日まではお線香やお灯明を絶やさないように、といわれていますので、火の用心はくれぐれも気をつけたいものです。
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